ディープオーシャン〜南極 深海に巨大生物を見た〜 ☆☆☆☆
NHKの特番ディープオーシャンシリーズの南極編を見ました。
深海の神秘素敵ですね。ナウシカの腐海の森みたいな風景が海底に広がってました。
それに、色んな生き物のサイズが巨大化していて凄い。
酸素濃度が高いから巨大化しているらしいです。さらに、酸素が豊富だから赤血球がなくても酸素を運ぶことができるので透明な血の魚もいてビックリ。
生き物って凄い。
あと、エビ?オキエビだったかな??が大量に群れていたのもすごすぎです。
エビ吹雪でした。びっしり。このエビが起点となって南極の生き物たちを支えているらしいですが、このエビ自体の餌とか交尾とかどうなってるんだろうなと気になりました。めちゃくちゃ大量にいてましたが同時に食べられてもいたのでエビの数が減らないのかな。
しかしあの深海に潜る調査船が全面透明なドームになっていて潜っている時に恐怖感とか感じないのかな。もし海水が入ってきたらとか考えたら竦みそう。
でも、それ以上に色んな新発見を目撃して嬉しそうな博士達が生き生きしていてああいう風に感動を感じれたら楽しそうだな〜って羨望します。
次回はマリアナ海溝らしいので、それも楽しみにしています。
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 ☆☆☆☆☆
ただ一言。
面白い!!!
これは今年のベスト5に入ってくる程に大好きな本になった。
タイトルからして秀逸ですが、目次も秀逸。
ぜひ書店にてこの本を手にとって確認して欲しい。なんだこれ?ってなるから。
タイトル通り鳥類学者の川上和人という方が書かれた、鳥類に関するお話で鳥類に関する知識も学べるのですが、とにかくボケが満載でツッコミながら読み事をオススメ!
といっても、何がボケでどう面白いのかがこれだけだと分からないと思うので、ここで2つほどオモシロ文章を紹介することにします。
夜の沖縄にはハブがいる。夜の海にはサメがいる。夜の中南米にはチュパカブラがいる。しかし、小笠原の無人島にはいずれもいない。夜間調査でも、比較的安全である。おかげで、私はあまりにも油断していた。
入念に油断を研ぎすませていた丑三つ時、突如として頭に暴力的な衝撃が走った。
この、『入念に油断を研ぎすませていた丑三つ時』というフレーズ!!ここ!これ大好き!入念に、油断を?、研ぎ澄ます??
普通なら集中をしているときに使用するようなフレーズに、油断という集中とは真反対の状態を当てはめるこのセンス、最高です。
ちなみに、何が起こったのかはぜひとも本を読んで下さい。ちょっと怖い話です。
さて、次は英語が苦手なことを若者の育成のためだと開き直る場面。
そんなに英語が苦手ならそろそろ英会話教室にでも通えばよいのにと思う浅はかな方もいるだろう。しかし、そういうわけにはいかない事情がある。私は後進の育成に貢献せねばならない立場なのだ。
世の中には優秀な研究者がたくさんいる。バンバン論文を書き、英語でジョークを交わしながら、ブロンズ淑女とハグをする。そんな先輩の姿を見たら学生はどう思うだろう。ダメだ、自分はああはなれないと研究生活を断念し、鳥学の世界から離れてしまうはずだ。若手が育たなければこの分野は廃れてしまう。
そこで私の出番だ。
あの人、普段は偉そうなのに英語全然ダメじゃん。不惑を過ぎてあんなでも何とかなるんだね。
学生は私の姿に希望を抱き、私を追い越して未来を担う人材となる。鳥学の将来は私の語学力にかかっているのだ。
若人よ、ここは私に任せて先に進みたまえ。
もしこの文章がツボに嵌ったのなら是非ともこの本の購入をするべし。
もちろん、こんな風なオモシロ話ばかりではなく、鳥に関しては真面目に解説をしていたり、外来種問題について考えたりもしている。
この真面目とボケの緩急が絶妙なさじ加減で素晴らしい。
お菓子のキョロちゃんでの検証思考は検証対象がキョロちゃんという可笑しいでしょっとなるものではあるものの、その検証自体はすごく理論的でこういう風に研究者って仮設を立てるのかと勉強にもなります。そしてそのオチも教訓付きで面白い。
確かな知識とそれをウェットに飛んだ言い回しで面白く話すことが出来る人は本当に頭が賢いんだろうなと思います。
この著者の別の本で『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』というのがあるらしいので、そっちも読んでみたいと思います。
タイムクリスタル(時間結晶)という言葉のファンタジー感がすごい
「タイムクリスタル(時間結晶)」という呼び方に興味を唆られて読んでみました。
なるほど、わからん。
なので、他に筑波大学が報道向けに作成したPDFもあったので読んでみました。
世界最高濃度の室温量子スピンを有するダイヤモンド結晶の作製により、 理論的に存在が予測されていた「時間結晶」の室温観測に成功
https://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/170308isoya-1.pdf
結果、さらなる、なるほど、わからん状態になりました。
連続的並進対称性、離散的並進製対称性、自発的対称性の破れ、等々。
とにかく意味が分からない、知らない言葉ばかりなのでまずその意味を調べてみましたが、うーん、うっすら分かったよーな、分からんよーな。
イメージとしては、空間の連続的並進対称性はレゴブロックの様に周期的に規則を持たせて結合している状態であり、時間の離散的並進対称性は観覧車のように時間の経過とともに変化するも周期性があって同じ状態に戻る再現性があるってことなのかなと。
時間結晶は非平衡物質というもので、動的に変化する構造を持っているらしいです。
つまり、常に変化している物質ってことです?
常にゆらぎを持っている的な?
だから量子コンピューターに応用できると期待されている??
うーん、やっぱり分からないですね。
前に大阪市立科学館で自発的対称性の破れについての冊子があったので読んでみた時も全然よく分からなかったので、空間の自発的対称性の破れが分からないのに時間の自発的対称性の破れを理解できるはずもなかったんだ・・・。
でも、分からないなりにも、調べてるときはワクワクして楽しめました。
理解できなくてもこういった科学技術を調べたり表面だけでも感じたりするのはすごくワクワクして楽しいです。
私の頭がもう少しでも良ければちゃんと理解できてより楽しいく感じれただろうな。
ま、分からないなりに楽しみます!
しかし、ゲームでタイムクリスタルというアイテムが出てきたら、それを使ってタイムトラベルができそうですね。笑
ゴースト・イン・ザ・シェル ☆☆☆☆
ゴースト・イン・ザ・シェル観てきました。
ポスターからスカーレット・ヨハンソン、キレイだなーとは思っていましたが、映画を見てまさに少佐の実写だと感動。美しい輪郭、美しい横顔。
義体という人ではない機械の身体を表現するのが上手かった。
少佐役がヨハンソンで良かった。
映画はすごく押井監督のリスペクト愛が感じられて素晴らしかったです。
アニメで表現された世界観がまさにそのまま実写の世界で表現されていてそれだけで見る意味あります。ほぼほぼ印象的なシーンを再現していたんじゃないかな。
一番最初の少佐の義体が造られていくシーンや少佐の部屋、芸者ロボ(これは神山版か?)、水辺での光学迷彩を使用した戦闘にとアニメでした表現を忠実に実写で再現してました。
これまで実写では表現できなかった映像がここまできたかーと謎の感慨が。
そしてこれを当時アニメで描写した押井監督の凄さが。
あと、ラストのエンディングロールであの謡が流れて嬉しかったですね。
川井憲次さんの音楽もリスペクトしてくれた映画スタッフありがとう。
謡の意味合い的には神(人形遣い)が少佐を娶りにくるって歌なので、実写映画の内容とは少しずれてる気もするけども気にしない。あ、一応ネットワークへ誘ってはいるか。人工知能ではなく人だけども。うーん、人ではなくネットの海からの誘いのほうがやっぱり神秘感があるな。
映画の内容はハリウッドテイストで恋人との別れが〜愛が〜家族が〜的な部分も微妙にあったはあったんですが、きっとそういうノリを入れないと制作が通らなかったんでしょう、と考えます。
ただただ素晴らしい押井監督版攻殻機動隊の実写再現でした。
このクオリティは見るべきです。
あと、ガブリエル可愛い。
あと、最後の美味しいところは持っていくサイトー。
そして今、感想を書いていて久しぶりに攻殻機動隊を見直したくなりました。
押井監督版はもちろん神山監督版も。
神山版タチコマに会いたい〜!!!
プロダクションIGのショップにタチコマが店員になってるらしいので会いに行きたいぞ〜!
スーパームーンの次の日
帰りしな自転車に乗りながら空を見上げたら月が雲に隠れていて、あー見れないの残念だなあ、昨日も確か雨で見れなかったんだよねーと思っていたけども、あれ?昨日の帰りしなの記憶がないぞ、と一瞬焦る。
無意識に行動している時は記憶に残らない。慣れた道だと無意識で身体を動かしているから脳が働いてない状態。
大人になると無意識の状態が多くなるだよな。子供の頃は何もかもが新鮮で常に頭が回ってるから意識があるけど、大人になると情報の処理をしなくても良いというか、見知ったものや情報は無意識で処理をしているから時間が端折られる。
ーーー以下、略。
続きを読むヒュレーの海 ☆☆☆
なろう小説家がハヤカワ文庫で作家デビューしたというので気になって読んでみました。
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