精神科医が教える 読んだら忘れない読書術 ☆☆☆☆
私は本を読んでもすぐに忘れてしまう人です。なかなか記憶に残らなず「〇〇を読んだよ。面白かったよ」と誰かに言っても、「どんな本なの?」「何が面白かったの?」と尋ねられると「よく覚えてない・・・。」「え〜と、面白かったから面白かった的な・・・」としどろもどろになるのです。だからこそ、この本のタイトルを見た時にこれを読んで忘れないようになりたいと思い、この本を手に取りました。
そして、読んだ上で実行したのが、登録して2週間ぐらいは頑張ったものの、その後放置されていたまさにこのブログに感想を書くことです。
なぜ今回本を読んだことによって、このブログに感想を書くことに繋がるのかは後ほど説明していきたいと思います。
この本はそれぞれの章や段落が短いセンテンスでまとめられており、読書を普段しない人でもサクッと読めるテイストになってます。それでいて、「なるほど」と思ったことや実際にやってみようと思えることが沢山書かれていますので、オススメです。
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本を読むことで得られる8つのこと
・「デパ地下の試食理論」
・「時間購入理論」
・「料理の鉄人理論」
・「ストレス緩和理論」
・「読書脳活性化理論:
・「運命の一冊理論」
・「自己成長加速理論」
・「読書エンタメ理論」
それぞれについて詳しくは説明しませんが、特に私が読んでいて「なるほど」と思ったのは、読書をすれば頭が良くなるということです。
読書をすればテストの点数があがる、ということではなく、「生き方を学ぶことができる」ということです。知識があればより選択肢を多く持つことができ、自分にとって最善な選択を選ぶことができる可能性があがるのです。
ビジネスでも読書をして学んでおけば、端的に言えば給料があがるかもしれません。コミュニケーション力についての読書をして学べばお客様とより親密になって営業がうまくい業績アップ。エクセルの使い方を本から学べば作業の時間短縮に繋がり、その空いた時間を使って新しい取り組みにかかれるかもしれません。本とはそういった可能性が広がりより生きやすくなるのだと。
また、「運命の一冊理論」では本の出会いが人生を左右することもあると著者は伝えています。著者が現在のように本を読むことを好きになるきっかけが「グイン・サーガ」だと書かれていました。それまで読書が苦手であった著者は友人にオススメされ、試しに読んでみたところ面白く夢中になって読んだそうです。
このエピソードを読んでいて思い出したのが「ハリーポッター」でした。小学生の時に友達からオススメだと紹介されて読んだ本が「ハリーポッター」であり、夢中になって読んだ記憶があります。そして私もそれ以降、本をよく読むようになったのです。まさしく私にとっての最初の「運命の一冊」は「ハリーポッター」だったのです。
面白いと思える本と出会える事が読書好きへの一歩なんでしょうね。
読書術の3つの基本
・「記憶に残る読書術」
・「スキマ時間読書術」
・「深読読書術」
「記憶に残る読書術」は私が知りたい内容の章でした。どうやったら記憶に残るように読書ができるのか。
結論から言うと、「アウトプットすること」が記憶に残る読書術でした。
一週間に3,4回はアウトプットをすれば自ずと脳がこれは大切な情報であると感じ記憶されるというものです。
アウトプットの方法として挙げられていたのは、以下のものでした。
・本を読みながら、メモをとる。マーカーでラインを引く。
・本の内容を人に話す。本を人にオススメする。
・本の感想や気付き、名言をFacebookやTwitterでシェアする。
・Facebookやメルマガに書評、レビューをする。
私はこの「記憶に残る読書術」の章を読んでいてこのブログの存在を思い出しました。随分と前にたしか読書感想を書くためのブログを作っていたっけ?もう何年もやってないな・・・よし、アウトプットやってみるか!、というふうに、こうしてこのブログを更新するに至ったのでした。
このブログを始めようと思った当初の目的は、文章を書くことが苦手だからこそ少しでも書くことに慣れようと思って始めましたのですが、記憶に残る読書術にもこのブログが役に立ちそうです。(長年頬って置いてたことには目を瞑る)
頑張って更新を持続させたいと思います。
という、私の心の決意は置いておきまして。
「スキマ読書時間」はまさしくスキマ時間、特に通勤時間を活用しろということでした。スマホを見ている時間があるなら本を読んだほうがはるかに有意義であると。
常々スマホを片手にTwitterをボーっと眺めたりネット小説を読んだりして、自分でも勿体無い時間の使い方してるよな〜と思ってい私には胸に突き刺さる思いでした。
そして、「深読読書術」にはこのような文章が書いてあり「なるほど」と思いました。
『私が考える「本を読んだ」の定義は、「内容を説明できること」、そして「内容について議論できること」です。感想や自分の意見を述べられなければ、本を読んでいる意味が無いのです。』
これまた、内容を説明するのが苦手、内容について議論するなんてもっての外!な私には胸に突き刺さる言葉でした。
そのためには自分のレベルにあった本を選ぶことや一冊の本から知識を絞れるだけ絞る勢いで読む意識を持つことが紹介されていました。
この本には他にも、脳科学の観点からワクワクしながら読書をするとドーパミンが分泌されて記憶に残りやすいといった精神科医ならでは(?)のアプローチの仕方や、よく知られている睡眠中に記憶が定着されることから、就寝前に読書をするなど、色々な読書術のアプローチが紹介されています。
また、本の選び方についても紹介されており、コチラの方は、私は無意識にしていたのですが、例えば好きな作家がおすすめしている本だったり、参考文献、引用から数珠つなぎで本を読んでいったりということでした。
実際に好きな作家さんがオススメされていた本を読んだことがあるのですが、(オススメされていたのは「小説のストラテジー」という文庫本で、大学教授が小説を書く時、読む時にどういった部分に注意すると物語がより面白く感じれるのかといったような内容でした。若干あやふやですが、この本も機会があればこのブログで紹介したいなと思います)すごく為になった本でした。
実際に自分がためになったと経験しているからこそ、よりいっそう納得できました。
本を買う時に値段が高いから買うのを諦めるということがよくあるのですが、著者は「読みたい」「買いたい」と思った本は躊躇わずに買う。1冊から元をとるのではなくトータルで元を取ることを考えればいいのです。まずは月に1万で年間12万を予算としましょう」と書いてあり、これについても「なるほど」と思いました。予算を決めれば諦めなくてもすむし、お金の管理もしやすい。これから書籍予算も実践していこうと思っています。
最後に、この「読んだら忘れない読書術」の巻末には著者がオススメする本が紹介されています。何冊か気になった本があったので、(特に気になったのはステーヴン・キングの「書くということ」です。)、仕事帰りにでもジュンク堂へ行こうかと思います。ちなみに、この本でジュンク堂は専門書が豊富だとオススメされていました。かくいうわたしもジュンク堂好きです。笑
長々と感想を書きましたが、この本を読んで1番良かったと思うことは、この本を読んで読書欲が沸々と湧き上がったこと!