ねこのひとみ

本や映画の内容を忘れないようにする

猫の瞳

暗殺者の正義 ☆☆☆

しばらく放置してました。見事な三日坊主。笑

本を読んではいたのですが、自分の面倒くさがりな性格が前面に出てきて、なかなかアウトプットに至らず・・・。

まあ、こうやってもう一度書き始めることができたのでよしとする!(ポジティブにいこう、そうしよう。)

以下、グレイマンシリーズ第二弾・暗殺者の正義の感想です。

 

 

信用しないと言っておきながら、すぐに人を信用して怪我をしているじゃないか主人公!!どこまでお人好しなんだ!

 

これが最初の20〜30ページまでを読んだ感想です。お人好しというかお馬鹿さんというか。前作で調教師に裏切られたことから、もう誰も信用しないと心に誓ってたのに、ちょっとした任務での暗殺対象者の子供が病気でうんたらかんたら〜を信じて気を緩めてしまうグレイマンさん。大丈夫か。子供が〜が本当だとしてもそんなすぐに抹殺対象者の前で戦闘態勢を解除しちゃダメでしょ。反撃のチャンスを伺ってるのかもしれないじゃない。案の定、反撃されて戦闘になっちゃてるよ。お人好しの大馬鹿野郎!その後ちゃんと子供のためにお金を振り込むよう指示していていい人すぎるよグレイマン・・・と人間味を感じさせようとする導入エピソードでした。

その後にロシア人のマフィアに囲まれた時には謎の自信あり気無ほくそ笑みをしてますが、あの、それ、若干小物臭がするのでやめたほうが・・・。こいつらぐらい直ぐに俺なら戦闘不能にさせることができる(にやり)だよ? ちょっとあなたどこのラノベ主人公ですか。

 

 

中盤については一言だけ。このクソアマのエピソード要らなくないですか?!

後半で登場するだろうから必要なキャラだろうし必要な出来事だし必要な事件なんだろうなと思いつつ読むけども、どれだけ面倒なんだこの女!と読むのはちょっと苦痛。その場にあるものでグレイマンが知恵を絞り敵を迎撃するのシーンはまぁまぁ楽しかったですが、敵を迎撃しないといけなくなった原因がそう、この女。女が忠告を聞かず勝手な判断で自分たちが追われていることをしゃべっちゃたのです。おいおいおい、疫病神ですか。確かに怪しい男(グレイマンのこと)ですが、命助けてもらったてるでしょ。なんで反抗するの。気が強い女性ってことか。現在を生きる女性は逞しく強いものね。それを表現したかっただろうね。それに美女だからグレイマンも男だしね、必死になるよね。元々お人好しな人だしね。うん。

美女よりも武器をくれ。

 

そうして女と別れてやって来ました本番です!!

 

市街地で敵兵に囲まれる応戦するウィスキー・シエラチーム !逃げ場はない!なければ作る!!「援護しろ!」「援護する!!」負傷して動けない仲間に手を貸し、この死線から生き延びるために必死なウィスキー・シエラチーム!!その頭上を覆うMi-17ペリコプターからの攻撃!ヘリコプターから逃れるためにリーダーが仲間に指示を出すもその先には死が待ち受ける作戦。だが微塵も躊躇わずに駆け出すスペンサー!唸るウージ・サブ・マシンガン!!果たしてウィスキー・シエラチームは生きてこの殺戮地帯(キルゾーン)をぬけ出すことができるのか!!! (※ちなみに主人公は別行動で市街地外へ移動中)

 

燃えました。この作者は戦闘描写が細かくてリアルなのではすごく読んでいて燃えます。実際に取材で訓練を受けられただけあって戦闘描写はピカイチだと思います。武器の名前が出てくるとテンションあがるぅ〜!やっぱりピストルが、ライフルが、みたいに略されるよりもきちんと銃の種類が分かったほうが想像がよりリアリティに富んで楽しいですね。あと、掛け声。「前方に敵!」とか、軍人特有の軽口の応酬や言い回しも楽しいですね!「(戦闘中に)マックでハッピーセットも買ってこいっていうんじゃないだろうな?」とかね。たまらん。

 

そんなこんなで、この市街地戦は読んでいて楽しかったですが、その頃、主人公のグレイマンはターゲットを連れて市街地を脱出してようとしているのですが、矢に打たれます。矢っ!!なぜに矢に!?と思ったらグレイマン自身も嘘だろと言っています。うん、ホントに。そしてこの矢がえげつない事に腐った肉に鏃を一度突き刺してあるので、すごく、きたない。というかやばい奴に感染する感じ。これはグレイマンピンチか!!このきったない矢がささるというエピソード展開の回収は!?と思って読んでたんですが、なんか、ただ、痛みに耐えていただけで、別にただ矢に刺さっただけでもいいんじゃないかなと思いました。それとも次回作にこれが影響するのかなぁ。刺された肩がひどい感染症を引き起こして危篤状態とか・・・。ないか。

 

グレイマンはウィスキー・シエラ(書くの忘れてましたがウィスキー・シエラは諸事情により共同作戦をしているグレイマンの元同僚達です)の陽動でターゲットを無事に確保はするのですが、なんだかんだで共闘していたウィスキー・シエラのリーダーと敵対するはめになるグレイマン。国の方針というものは理不尽なのはあるあるネタですね。そして案の定再登場をする女。グレイマンはこの危機に女に助けを求めますが、まあ流石面倒事を引き起こすキャラといいますか、それによって窮地に立たされるグレイマン。生かして確保したターゲットをリーダーに殺されてしまします。ここまではリーダーのほうが一枚上手なんですが、この後、逃走用のヨットに乗り込んむがリーダーとグレイマン共通の現地敵対勢力から銃弾をうけ瀕死になるリーダー。それをグレイマンは助けようとするが、リーダーは職業倫理でそれを拒否。グレイマン暗殺という一度命じられた任務はなにがあろうと全うしようとするその職業姿勢は一本芯があって好ましい。信念をもってやっているって感じで。

 

とまあ、こんな感じで終始、ウィスキー・シエラチーム贔屓で読んでました。

 

グレイマンはなんかね、ちょっと抜けてるというか、う〜っん。

 良い人ではあるし、戦闘技術も高い人物で魅力的に描かれてはいるんだろうだけどもねぇ〜・・・。若干その良い人だよ!戦闘技術すごいんだよ!ってあからさまな記述が鼻についてる感じ。勿体無い。実に勿体無い。

 

でも、戦闘描写は面白いのでそのためだけに読むのもありじゃないかな。

 

 

あと、第1弾のほうが映画化されるみたいですね。この第2弾を読んでから知りました。しかも、主人公が女性とかなんとか。

え、女性に性別チャンジってありなの!?と思ったのですが、意外と原作から性別を変更することはあるみたいですね。

でも、身体を酷使して(というかそれは死ぬってぐらい重症にもなって)任務を遂行するグレイマンに女性がやるのはいけるのだろうか。

今後の映画化の動向が気になります。