ねこのひとみ

本や映画の内容を忘れないようにする

猫の瞳

ひるね姫 ☆☆☆

ひるね姫を見てきました。

まずはネタバレのない範囲で感想を言うならば、下村陽子さんの音楽が最高!

これはサントラは要購入ですわ。

下村節にちょっとファンタジーでおとぎ話な要素があるなかの冒険物。ツボです。

 

 

そして、肝心の物語ですが、親子物語を神山監督がやるとやっぱり神山監督だなぁと。

 

途中でこれはどう言うことを表してるんだ?と、腕を組んでめちゃくちゃ考えながら観てた。笑

 

 

「炎上」はそのままSNSでの「炎上」を表してるだろう(だからタイピングが魔法発動に出てきてるんだろうし、言葉っぽい何かが渦巻いてた)し、「鬼」は自動運転のプログラミングのバグかなぁ。お姫様がいるから鬼が来たってことは自動運転の開発を始めたからプログラミングでバカがでて上手く行かなくて世間から攻撃されたり、海外メーカーとの競争もあるだろうし、それが鬼として表現されてたのかなぁとか。あ、でも、夢は子供の頃の父親からの寝物語が根底にあるからやっぱりバグかなぁとか、夢に出てくる事象を現実世界に当てはめて考えててんだけども難しい。

宇宙まで飛んでいったりしてたのは何なんだろう。

 

とか、観ながらめっちゃ考えてました。

 

物語の筋自体は分かりやすい親子の物語で男親1人で育てられた女の子が自分のお母さんのこと、そしてお父さんとお母さんがどういう出会いをしたのか、そのルーツを知っていき、最終的にはハッピーエンドで終わるんだけども、夢が合間に差し込まれて訳が分からなくなると言う感じ。

現実に即した夢だと考えて、夢の事象が表す現実のコトを当てはめてたんだけども、もしかして、これは現実に起こってることと夢そのもの、つまり現実にはない本当に夢(妄想)もあるのかも知れない。

今日会ったことが夢に反映されるって現実にあるし。

でも、それがこの物語をややこしくしてる気がするなぁ。

 

そういえばモリオを同じ夢を見てたけども、あれはどう解釈すればいいんだろうか。

動いてる乗り物にのった時に空を飛ぶ夢を見るってのはあってもおかしくないし、空を飛んでたって発言だけでココネが勘違いした可能性もあるし。うーん、この辺りのセリフのやりとりをはっきり覚えてないなあ。

それにしても2人とも爆睡しすぎでしょ笑

(あ、でも子供の頃って車の中で爆睡して全く起きないからそれが反映されてるのかな。)

 

うーん、子供へ向けての物語なんだけども、神山監督の物語は構造が複雑というかモチーフの階層が深くて感覚的には捉えづらい。子供向けなのに子供が見ても分かりづらいという。(私の理解力が足りないだけか?)

 

いいお話なんだけども、簡単に面白い!とはならないこの神山節。いつも通りな感じでした。

この感じが好きなんだけどもね!

 

あと、ジブリとかエヴァとかのオマージュがあったのニヤニヤしました。

そしてロボットを動かすところとかなんか既視感あるなーと思っていたら、ネットで答えがありました。パシフィック・リム!!